新型コロナウイルス感染症が流行している状況の中では、リアルに集まる患者会の開催が難しくなってきています。
オンライン開催での患者会が主流になっている今、せっかくなら全国の肺がん患者とオンラインで集まり、リアルでは中々会えない全国の仲間とおしゃべりをする機会を初めて企画いたしました。
第1部は全国肺がん患者合同おしゃべり会、第2部にはオンライン結心ワークショップを開催します。
結心とは、家族や同僚からの受動喫煙に悩む全国から集まった12名の肺がん患者会メンバーと、2018年より受動喫煙防止対策に取り組んできたプロジェクトです。
2017年に日本肺がん患者連絡会が行った肺がん患者を対象とした調査では、就労中の肺がん患者の31%が同僚から受動喫煙していました。
また、同居する家族から受動喫煙を受けている肺がん患者も6%存在していました。
受動喫煙は健康に対する複数の影響があるため、肺がん患者は自分の余命に悪影響を及ぼすのではないかと怯えています。
この問題を解決したいとスタートしました。
2018年7月に全国の肺がん患者会から受動喫煙に悩む患者を募り、10ヶ月間に8回のワークショップを行いました。その結果、12名の参加者に「自分たちの問題は自分たちで解決しよう」という機運が生まれ、今回の活動に繋がりました。
これまで私たちは、家族や同僚に禁煙を迫って対立し、その結果禁煙してもらえずにいました。
しかし、「タバコは依存を起こすから、止めたくても止められない。だから応援してあげないと。」と対立しないで親を禁煙させたメンバーがおり、「肺がんになって禁煙したけど、抗がん剤よりもしんどかった」と実体験を語るメンバーも現れました。
「そうか!依存の病気ならば、なんとかできる!同じ病人として応援しよう!」と私たちの考えは180度転換しました。
対立せずに応援する禁煙支援。これが私たちの基本戦略です。