2015年11月26日
肺がん治療が進歩をとげた証として、近年日本にいくつかの肺がん患者会が誕生しています。
規模は小さいながらも、各患者団体は地域の現状を見据え、課題の解決に取り組んでいます。
その活動の中で見えて来たのは、患者・家族の悩み不安には「共通項がある」ということです。
そして、外科療法・放射線療法・化学療法・緩和ケアすべての領域にまたがるとともに、それ以外、病院の外側、患者が生活を送る面での課題も浮かび上がりました。
この声には「大きな意味がある」と私たちは考えています。
肺がん治療の歴史を振り返ってみますと、およそ20年前、化学療法で肺がんは初めて生存期間を延長しました。それまでは、化学療法はやってもやらなくても変わらなかった。そんな時代から、医療者や製薬会社、また患者も臨床試験に参加・協力し、その努力によって薬で肺がんが慢性疾患になる時代が見えてこようとしています。ものすごいスピードで変化・進化をし続けています。
しかし、肺がんが難治性がんの中から抜け出せたわけでもありませんし、肺がんは罹患率も高く、死亡者はがん種の中でも第一位です。
私たち患者会共通の声が意味するものとは
この3つを体現しているものと考えます。
私たち肺がん患者者は、その共通の課題解決に向けて、互いに連携し取り組みを行う必要性を感じています。各患者会それぞれを見れば小さな団体ですが、集まれば全国の患者・家族の思いを伝える役割を担えるのではないかと考えています。
そこで、全国の肺がん患者会の連合組織として、連携や活動の促進を図りつつ、肺がん医療の発展に寄与することを目的として日本肺がん患者連絡会」を設立します。
関係する皆様のご理解とご支援をよろしくお願い致します。